M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO はOMデジタルソリューションズ(2020年まではオリンパス)から発売されている、マイクロフォーサーズマウントの交換レンズです。
製品の主な特徴は以下の通り。
- F値固定
- 小型軽量サイズ
- 高い近接撮影能力
- 高い防塵・防滴・耐低温性能
使い勝手の良い焦点域をカバーしつつF値固定の標準ズームレンズでありながら、非常に小さく軽量なサイズにまとまっている為、荷物をコンパクトにまとめたい日に活躍するであろうレンズになります。
以下では、このレンズのさらに詳細について触れていきます。
< Contents >
1. 撮影範囲
このレンズの焦点距離と画角は以下のとおりです。
焦点距離 | 焦点距離 (35mm判換算) | 画角 (対角) | |
広角端(ワイド) | 12 mm | 24 mm | 84 ° |
望遠端(テレ) | 45 mm | 90 mm | 27 ° |
また、このレンズで撮影した場合の、撮影距離と撮影範囲の例をいくつかご紹介します。
(あくまで仕様の画角値から推測されるイメージですので、実際の撮影範囲とは若干の誤差があることご承知おきください。)
2. FnoとSS(シャッタースピード)
このレンズのFnoは以下のとおりです。
開放Fno | 最小Fno | |
広角端(ワイド) | 4.0 | 22 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 22 |
また、このレンズの開放Fnoで撮影した場合の、撮影環境の明るさとシャッタースピードの例をいくつかご紹介します。
(あくまで一般的な環境想定の値ですので、実際の撮影条件とは若干の誤差があることご承知おきください。)
開放Fno | ISO=100の場合 | ISO=400の場合 | |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/2000 秒 | 1/8000 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/2000 秒 | 1/8000 秒 |
開放Fno | ISO=100の場合 | ISO=400の場合 | |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/1000 秒 | 1/4000 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/1000 秒 | 1/4000 秒 |
開放Fno | ISO=100の場合 | ISO=400の場合 | |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/250 秒 | 1/1000 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/250 秒 | 1/1000 秒 |
開放Fno | ISO=200の場合 | ISO=800の場合 | |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/30 秒 | 1/125 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/30 秒 | 1/125 秒 |
開放Fno | ISO=200の場合 | ISO=800の場合 | |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/8 秒 | 1/30 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/8 秒 | 1/30 秒 |
上記のとおり、快晴・晴れの日の屋外にて開放Fnoで撮影する場合は、高速なシャッタースピードが要求される為、開放Fnoでかつ、より低速なシャッタースピードで撮影したい場面では(動画撮影など)、NDフィルターの使用が効果的です。
以下にNDフィルター使用時のシャッタースピードを記載します。
ND16装着時 | 開放Fno | ISO=100の場合 | ISO=400の場合 |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/125 秒 | 1/500 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/125 秒 | 1/500 秒 |
ND16装着時 | 開放Fno | ISO=100の場合 | ISO=400の場合 |
広角端(ワイド) | 4.0 | 1/60 秒 | 1/250 秒 |
望遠端(テレ) | 4.0 | 1/60 秒 | 1/250 秒 |
3. 最短撮影距離での撮影範囲
このレンズの最短最短撮影距離と最大撮影倍率は以下の通りです。
最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | 最大撮影倍率 (35mm判換算) | |
広角端(ワイド) | 0.12 m | 0.25 倍 | 0.5 倍 |
望遠端(テレ) | 0.23 m | 0.25 倍 | 0.5 倍 |
ズーム全域で35mm判換算の最大撮影倍率が0.5倍である為、ズームレンズながら準マクロレンズ的な使い方も可能な仕様になっています。
4. サイズ・重量
このレンズのサイズ・重量は以下の通りです。
フィルターサイズ | 最大径 | 全長 | 重量 |
Ø58 mm | Ø63.4 mm | 70 mm | 254 g |
5. まとめ
以上、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」のレンズ仕様のご紹介でした。
F値固定の標準ズームであり小型軽量サイズに収まっている為、気軽に持ち出せるレンズだと思われます。
また、ズーム全域で35mm判換算の最大撮影倍率が0.5と大きい為、被写体を大きく写した撮影も楽しめるレンズになっています。